バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

バンドのキーボードとピアノ奏者

キーボード奏者もタイプはさまざまで、クラシックピアノから入った鍵盤弾きもいれば、
音作りが好きでシンセをおもちゃのようにぐいぐい使うDJタイプ(勝手な呼び名)もいれば、
何の知識も技術もないところからいきなりキーボードやることになった人もいれば、
エレクトーンからキーボードになった(これは強者だと思う)人もいるでしょう!

もともとクラシックピアノやエレクトーンを習っていたなら、楽譜が読める&ある程度音感があるので、結構とっつきやすいです。

それプラス、ピアノではやらない音作りや、バッキングフレーズづくり、場合によってはアドリブが必要になってきます。

僕も元はクラシックピアノからだけど、正直、クラシックピアノ奏者と、バンド内のキーボードとでは求められる技術がかなり違ってきます。

特にピアノ出身の「THEピアノ奏者」だと、求める能力のみならず必要な楽器や機能や機材も変わってくるのです。

僕もバンドのキーボードやり始めた時は戸惑いMaxでしたが、バンドのキーボードとクラシックピアノ奏者は、別カテゴリ(?)です。

(別カテゴリて何?て感じですが、「別人」とか「別の職業」とかもなんか違う気がする)

とにかく、ピアノ出身者はこれを覚えておかねばいらない不安が増えます。

鍵盤・・軽い!何よこれ!

とか

オイオイキーボードまったく聞こえへんやないか

とか

スタジオにあるキーボード、鍵盤数まったく足りないんですけどー

とか

音微妙…やっぱり本物には勝てないのネ

とか

通常のピアノ曲を聴かせるわけじゃないんですから、そんな風になってるのもしょーがないんです。
っていうか、鍵盤は慣れるべきだし、音は聞こえるよう工夫や相談をすべきだし、キーボードはできれば買う!!

音の質は、生音ではなく「生音に似せたシンセの音」と割り切って使えばよし!
本当のピアノやストリングスやサックスの音がほしければ、奏者を呼んで一緒にやればいいんであって、キーボードに求めるもんではない!言い切った

(といっても、キーボードにもかなりいい音入ってるので、気にする人はそうすればいいって話で…)

そこまでこだわる方はもはや初心者ではないと思うので!

まーとにかくむずかしい楽器だなーーっと思うこと思うこと。

でも逆に言ったら、昔から習ってなくても、やればできるようになるはず!
音感だって、絶対音感は子供のうちかららしいけど、相対音感は大人になっても身につくものですからね!
(僕は4歳からやってるのに微妙な絶対音感しかありません。うらめしや。)

 

じゃあバンドのキーボードってどういう役割?というと…

いや、役割っていうと、なんかすごい責任負わされたような感じにきこえますが、簡単にいうと立ち位置的な・・・(だいたいいっしょか)

キーボードが必要とされる場合っていうのは、

・鍵盤楽器独特の音色が必要

・バラードやりたい

・音に厚みが欲しい

とか、いろいろあるとは思います。正直にいうと、キーボードいないバンドもいっぱいあるし、曲によっては要らないこともしばしば

コピー曲やるときなんか、完全にキーボードなしのバンドのキーボードなしの曲渡されて、適当に入れるか踊るかの2択で迷ったり(迷わんか)

最近は電子音満載な曲もたくさんあるので必要とされる場面も増えたかもしれませんが(てかそういう曲渡されたら半泣きですが)、
とにかく、まず第一に、自分がどうしたいかを決めて、キーボードがあった方がいいなと思える曲を作るバンドに入るのが理想

なんでこんなことを書くかというと、曲によっては、キーボードなくてもよくない…?みたいなのもあるわけです。
Vo Gu Ba Drの4人で男らしくロックやってるとか(完全個人的意見)

キーボードは、だいたい「歌」「ドラム」「ベース」「ギター」以外の全パートを担当するわけですが、べつに全曲全パート弾かなくても曲は成り立ってしまったりするのです。

いやむしろ、弾かない方がカッコイイところもあったりするわけです。そこを弾かないという選択&勇気!

なんかちょっと悲しくなってきましたね。

しかし!
キーボードとはとても多才な楽器で、やり方によって曲が大化けする楽器でもあります!
なんせ、ほとんどの音色が出せるわけですよ…このありがたみを、すべての人に知ってほしい嗚呼

曲の合間に装飾を入れるとか、ギターや歌とハモるとか、ストリングスやパッドでコード感を出すとか、
今のJPOP聞いてみても、1曲の中に何種類の音が使われているか…。

バンドの曲が10曲20曲と増えていっても、ありきたりなものにはなりにくくなるわけです。
(もちろん他の楽器も変化の付け方は様々あるけど、こと音色の豊富さでいえばやっぱりキーボードが一番。)

そして、キーボードの人口そのものが少ないのもまた事実。特に、効果的に使える人はさらに少なくなってきます。

ピアノ習っててもいきなりできるものでもないし(エレクトーン習ってる人はすぐできるかもしれないけど)
いろいろできるようになったら、活躍する場が増えるかも…しれない…(たぶん)

 

というわけで、少しずつがんばっていきましょう!

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