バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

音を重ねる(レイヤー)

シンセサイザーの基本テクニック(というほどでもないけど)、音を重ねることができます。

メーカーや機種によって設定するモードは違ったりするけど、総じて、音を重ねること=「レイヤー」と呼ばれてます。

YAMAHAやROLANDでは「パフォーマンスモード」というのがあって、そこで音色のレイヤー設定ができます。
また、機種によってはDUALモードっていうのもあって、DUALは「二重」っていう意味なんですが、その名の通りこれは2音色まで重ねることができるモード。

YAMAHAのパフォーマンスモードは、たとえばMOTIF XFやMOXFでは4音色まで重ねることが可能。MMシリーズはDUALモードで2音色まで重ねることができます。

ROLANDのパフォーマンスモードは、JUNO-GやFAシリーズでは16音色まで重ねられます。16ってなんかすごいですね。同時に16パート鳴らすことはほぼないけど…。
ちなみにJUNO-Diには「スーパーレイヤー」と機能があるけど、これは、ひとつの音色を重ねて、重ねた音どうしのチューニングをずらして音を太くしたり、広がりを持たせることができるもの。
シンセリードとかの音を簡単に分厚くできたりするんだけど、ピアノとパッドを重ねたいな~とかそういう時に使うモードとはまた違います。

KORGでは、Combinationモードでレイヤーの設定できるよう。KRONOSやKROMEでは16音色まで重ねることができます。

 

使いどころは無限大!
シンセにはよくできた音が最初からたくさん入ってるとはいえ、いつか必ず欲がでてきます。
ちょっとだけ、も〜ちょっと厚みが欲しい!って思ったときに、種類の違うパッドを組み合わせてみたりとか、

ピアノ+ピアノをオクターブ違いで重ねてみたりとか(これはストリングス同士でもいける)←手を広げなくてもオクターブ演奏ができるので、速い曲とか意外と便利

パッド+アルペジオが設定された何かをうす〜く重ねてみたりとか(冒険)

単純にピアノ+ストリングスもしくはパッドで厚みを出してもいいですね。

ピアノにパッドとかを重ねるときの注意点としては、単純に重ねただけでは、ピアノの細かいフレーズの時にパッドの厚みが切れてしまうということ。
もしサスティンペダルを踏んでたりしたら、音が濁ってしまうのもなんかかっこわるい!

…というわけで、僕はあんまりピアノ+ストリングスとかパッドはやらないけど、使い方によっては全然ありだと思います。あんまり動かないコードを弾くだけのところとか。

あと、同じ音を、チューニングをちょっとずらして重ねると、微妙に音が変化します。上に書いたスーパーレイヤー機能がないキーボードでも、同じようなことができるので、一回やってみてください!

 

以上音のレイヤーについてでした。
次は、鍵盤を分けて使うスプリットについて!

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