キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。
シンセを扱うなら一度は耳にするしどのシンセの説明書にもMIDIに関して何らかのことが載ってると思います。
ぶっちゃけ知らなくてもキーボードできますが、キーボードやってる人ってそういうの詳しいイメージありますよね!なんとなく!
MIDIとはなにか。
Musical Instrument Digital Interface
を略してミディです。
直訳すると、楽器のデジタルインターフェース…
インターフェースは、機器同士を繋いで交信するソフトのことですね!
いや、直訳とかええねん、意味は?
って思うかもしれませんがこういうアルファベットの略語って、フルスペック覚えた方が意味も一緒に覚えやすいのです。
DTM(デスクトップミュージック)
あ〜パソコンで音楽やる…みたいな?
とか
DAW(デジタルオーディオワークステーション)
音楽のなんか高性能な機器っぽい
とか
LFO(Low Frequency Oscillator)
…え?なに?フリケ…え?
とか………
(まぁたまにそんなんもあるようん)
とにかく、一言で言うなれば
MIDI = 電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格。
by wikipedia
です。
ふむ・・・・
・・・・って感じですよね!(なんとなくわかるけど人に説明はできんみたいな)
そもそも音って振動ですよね。
いつもみんなが聞いてるMP3とかAACとかの音楽ファイルは、波形で表すことができる音楽データ。
なんかこんなの見たことないですか?
これは、音のデータそのものです。
音は波形で表すことができるのです。
もちろん楽器ごとに分けたり、ギターの一部分のピッチを修正したり、ピアノをエレピに変えたりすることはできません。
ボリュームや全体の音程を変えるくらいならできたりするけど…
基本的にはこの波形は分解できないので、演奏の細かいところまではいじれないのです。
それに対して上で書いたようなことが全部できてしまうのが、MIDI の音楽データ!
なぜかというと、MIDIは演奏情報を数字で記録しているものだからです!
例えば、音の高さは一つ一つの鍵盤に数字(ノートナンバー)が割り当てられています。
真ん中のドはノートナンバー60が割り当てられ、88鍵盤で出せる音域はノートナンバー21 – 108と割り当てられる。
シンセをいじってると気づくと思うけど、パラメータはみんな、0から127までで設定できるようになってます。
(なんで128段階かっていうと、16進数ゆえのいろんな事情があるんだけど難しいのでスルー!)
音の強さ(ベロシティ)も、数字で表せる。
mp(メゾピアノ)←楽譜上でちょっと小さくという意味
を真ん中の64として、それより強い音になればなるほど数字が大きくなる。
そして音そのものの情報だけでなく、演奏データというからには演奏の情報も全部数値化されていて、
音を出すか出さない(止める)か
音色の変更
サスティンペダル踏む/止める
ピッチや音程の変更
様々なエフェクト
などなど、コンピューターにあらかじめ用意された機能を使って、曲のあれこれを全部を制御できるのがMIDIの音楽データなのです。
なので、
曲のこのパートだけ音量変更したい
とか、
このパートの楽器を変えたい
とか、
後からエフェクトかけたい
とか、
デジタルなのでやりたい放題です。
デジタルなのでもちろんパソコンで管理できます。
MIDIの音楽データは「.mid」という拡張子のファイルで保存されます。
このファイルをスタンダードMIDIファイル(SMF)といって、メーカーや機種関係なく使用できる、共通の形式なのです!
この、メーカーや機種を飛び越えて共通で使えるというのが、「世界共通規格」ということ。
シンセでMIDI端子が付いてないものってほとんどないですからね。
ちなみにMIDI端子はこんなのです。
MIDIケーブルを使って、他のシンセやパソコンとつなぐことができます。
ちなみに、バンドでこれを使う場面はといいますと…
例えば、音源を増やしたい!と思った時とかに、
音源モジュールをMIDIケーブルでシンセにつないで、シンセに内蔵されてる音以外の音色を使うことができたり。
MIDIケーブルで2台のシンセをつないで、1つの演奏で2台鳴らす(複数台を同時に鳴らせる)ことができたり。
パソコンにつないで、シンセをMIDIコントローラーとして使い、DTMでリアルタイム入力に使ったり。
(シンセを演奏するとそのまま楽譜作成できる)
…っていうのが僕が今までやったことある使い方です。
が、正直言うと、もう本当にここ、この方法しかないねん!っていう時しか使わなかった。
最初にも書いた通り、あんまり知らなくてもキーボードやっていけるんですよね(笑)
本当にこだわりたいところが出てきたとき、あるいは、「もっと便利に使えないのかな」って思った時なんかに、MIDI使ってみたらどうだろうと思いだして説明書を開いてみればよいんじゃないかと思いますよ!