バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

キーボードを選ぶ基準その1 鍵盤の重さについて

まったく鍵盤を触ったことがない人なら何でもいいけど、そうでない人ならすごく気になるところ。

大きく分けて、軽いやつと、ピアノぐらいの重いやつがあります(大きく分けすぎ)。

店頭で触ったらすぐにわかります。

ピアノ経験がある人なら、やっぱりピアノタイプの 方がいいと最初は思うはず!(思い…ますよね?)
エレクトーンのような軽い鍵盤だと、弾いてる感じがしないとか、強弱がつけづらいとか、弾き心地があまりに違うので戸惑いますたぶん。

 

ざっくり言うなら、ピアノメインのキーボーディストでないかぎりは、この軽い鍵盤の方も視野に入れるべき!
持ち曲の7割8割はピアノばっかりっていう場合は、重い鍵盤を選んでもいいかもという感じです。

なぜかというと、ピアノタイプの鍵盤のキーボードは、それ自体がオモインデスヨ…。
もうこれは後述する「本体の重さ」についてでまた書きますが、鍵盤楽器を持ち歩くっていうのは、結構重労働なんです!

 

あと軽い鍵盤のいいところは、グリッサンドがやりやすい。

グリッサンドとは、「一音一音を区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるように音高を上げ下げする演奏技法」(by Wikipedia)なんだけど、これが重い鍵盤だと、慣れてないと練習途中に指の皮がむける(笑) いや、慣れたらよいんですが…。

さらに軽い鍵盤のいいところは、バッキングがいい感じに軽くできるところ。

オルガンのゴーストノートとかはリズム楽器のように表現できるし、指を一瞬ひっかける装飾音も軽々きれいに音が鳴る!
クラシックではあまり使われない技法だけど、それらを多用したいときは、ピアノタッチの鍵盤よりも軽い鍵盤の方が絶対向いてると思います(言い方を変えれば、楽にできる!←重要)

 

なので、ピアノをやってた→軽い鍵盤に違和感 という人も、ぜひ軽い鍵盤も視野に入れてください!!ぜひ!

 

それでもやっぱり重い鍵盤を選択したい…という人、いると思います。

というか、鍵盤数が61鍵とか76鍵で足りないっていう曲(61はともかく76で足りないとなると、結構キーボードにウェイトがおかれた曲だと思うけど)が弾きたいってなった場合、
88鍵にすると、売られているほとんどの鍵盤はピアノタッチになってきます

 

そうなったら、ピアノタッチのキーボードでがんがん弾きまくって下さい!

実際、そこまでの幅が必要な曲なら、キーボードに求められる技術も多いだろうし、グリッサンドもゴーストノートも装飾音符も、指の筋肉鍛えてやれるにこしたことはないし、楽器が重いと言えば誰かが手伝ってくれるでしょう(それすら嫌がられたら…冷たいメンバーですよね…涙)

 

そんな感じで、重い鍵盤と軽い鍵盤の違いは初心者でもすぐわかるし選びやすいと思います。
細かくいうと、そのなかでもメーカーや機種によっていろいろいろいろあるんですが…

YAMAHAのピアノタッチだけでも、
「FS鍵盤」・「GHS(グレードハンマースタンダード)鍵盤」・「バランスドハンマー鍵盤」・「GH(グレードハンマー)鍵盤」・「GH3X(グレードハンマー3エックス)鍵盤」・「NWX(ナチュラルウッドエックス)鍵盤」・「NWX鍵盤リニアグレードハンマー」など…(電子ピアノ含む)

「NWX鍵盤リニアグレードハンマー」なんて、白鍵に上質な木材を使用し、グランドピアノの近い演奏感を実現、それに加え、88鍵すべてで鍵盤の重みが異なる「88鍵リニアグレードハンマー」を採用・・・・
もうここまできたか・・・って感じがする。

 

僕は、幼少期からやってたピアノはアップライトピアノで、その習ってた時のアレ(どれだ)でグランドピアノのタッチの感覚も一応ある(グランドピアノはずーっと弾ける環境にはなかったけど←ある家憧れた) プラス、

GHS、GH鍵盤のキーボードは持ってるので一応違いはわかるけど、正直バンドで使うにあたって、絶対こっちの方がいいっていうのはないです。
もっと言えば、アップライトピアノがいいなとか、グランドピアノがいいな、も特にないです。

たまに、ピアノ伴奏して~って言われた時は、もうピアノがあるライブハウスを選んでもらいます!
それもできなければしょうがないのでGH鍵盤を持っていく(けど重いので車出してとお願いする!)。
GH鍵盤なら、電子ピアノなのでかなりほんもののピアノに近くなってるので。

 

そんなんでもない限り、正直そこまでこだわる必要ある?って感じがするんですよね…。

よく、店頭で弾いてみて好きなの選びましょうっていうけど、確かにそれで「これがいい」って思うのがあって、他の条件も自分にあってたら最高!だと思います。

でも、鍵盤って意外と、弾きこまないと細かいところまでわからなかったりする。
というか、弾いてるとその鍵盤に慣れてくるので、それが基準になる。

 

僕は初めてバンド用にGHS鍵盤のキーボードを買ったとき、店頭で弾いてみたものの、正直GH鍵盤やアップライトピアノとの違いはよくわからなかったし、(GHS鍵盤はGH鍵盤より軽く設計されている)

スタジオで何度も使うにつれて、鍵盤の微妙な重さなんかよりも音色や機能の方がはるかに重要だと思った。

そしてGHS鍵盤に慣れたころ、GH鍵盤を弾いてみて、「あ、やっぱり微妙に違うな~」と思った程度。
確かにピアノ曲の繊細な表現には、GHS鍵盤よりも少し重たいGH鍵盤の方が向いてるかも…という感じで。

 

つまりこの違いをはじめから気にするよりは、どんな鍵盤でも弾けるようになるという意味でも、こだわりをあえて捨てるという選択肢もありなんじゃないかと!

もう、ピアノタッチかエレクトーンタッチ(っていうのか知らないけど)かどっちかでいいじゃないかと!

 

本物のピアノも、個々のピアノによって重さが全然違ったりするし。
というか、本物のピアノなんか、メーカーによって違うどころか、湿気とか温度とかメンテナンスの具合といった環境によってだいぶタッチが変わってくるし!

 

しつこいようだけど、ピアノ曲を弾きたいとか、ピアノ伴奏のみの場合なら別です。
バンドのキーボードとしての話ですよ!

その微妙な鍵盤の重さへのこだわり、いる?と思うのです。

「店頭で弾いてみたら自分に合うのがわかる」っていうのも一つあるかもしれないけど、最初からそんなのがわかるでしょうか いや、わからん!ぼくはわかりませんでした!(開き直ってドヤ顔)

 

・・・ってここまで言っておいてアレだけど、やっぱり店頭で試し弾きはした方がいいけど…明らかに軽すぎるピアノタッチの鍵盤とかは、本物を弾いた時弾きにくくなる可能性もあるのでのちのち後悔しないためにも…。

とにかく、「軽い鍵盤と重い鍵盤(ピアノタッチ)は曲によって選び分け」「その先の細かい重さに関してはそんなこだわらなくていい」っていうのが僕の結論です。

むしろ、次に書く「本体の重さ」の方が重要です… to be continued

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