バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

サスティンペダル

これは要る。
ぜったいに要ると言い切る。
もうキーボードとセットで買ってほしい。

「サスティン」というのは、「(音を)伸ばす」という意味。
サスティンペダルは、ペダルを踏んでいる間に押してる鍵盤の音を、鍵盤を離すまで伸ばし続けてくれるものです。

アップライトピアノやグランドピアノについてる「ダンパーペダル」と同じ機能ですが、ダンパーペダルの方は、その名の通りダンパーという「ピアノ本体の音を止める装置」がついていて、
それを開放して音の余韻を残す
という仕組みになっているので、ダンパーがついてないシンセサイザーではダンパーペダルという言い方はしないらしいです。

あくまでダンパーペダルをシミュレートして音の余韻を残すようにしているもの=サスティンペダルというわけです。

もちろんピアノ以外の音も伸ばすことができるので、ちょっと離れた鍵盤に手を一瞬で移動させないといけない場合とか、最後の音だけ伸ばしといてその間にさっと移動!とかもできます。

小節ギリギリまで伸ばしたいのに、サビ前にぷつっと切れるとか嫌ですよね。

あとピアノ+Voだけの部分とかは、もちろんピアノらしく弾くことができます。

大体のシンセには、コントロールペダルとは別にこのサスティンペダル用のジャックがついてるので、それだけでも重要さがわかる。

よっぽどのことがないかぎりサスティンペダルの要らない曲ばかりでライブできる機会なんてない!と僕は思います。

 

種類としては、「ハーフペダル」対応のものと、「スイッチ式」(オンオフ型)があります。

ハーフペダルというのは、要するに半分だけ踏み込んだらサスティンのかかり方が半分になるということで…
早い話が、全部踏み込んだ時より少ない余韻を出せるという機能。
(少ない余韻って…ほかに言い方ないんか…!)

曲中にこれを使いこなす人ってどれだけいるのかわからないけど、少なくとも僕は、これに救われていたということを、スイッチ型を使ったときに思いました(泣)

アップライトピアノなどのダンパーペダルも、仕組み的には踏み込み具合によって音の伸び具合がかわるわけで、
いわばハーフペダル対応ということになるんだけど(言い方にちょっと違和感ないこともないけど)

そっちで慣れてていざスイッチ型でやってみたら、時々、ほんとに時々だけど、踏み込むタイミングがずれて音が切れちゃったりしてました…。
けど!!それは高速で踏みかえが必要な曲での話なので、バンドで使う分にはあんまり意識しなくてもいいと思います。

実際バンドで使用する分には、スイッチ式でも特に問題を感じませんでした。

というわけでハーフペダル機能は、まぁ、あるにこしたことはないなぁ…っていう感じに思っといたらいいと思います。
でも使いこなしたらカッコイイと思います。たぶん。(わかりやすく使いこなしてる人いたら教えて)

あと、見た目の話なんですが(見た目というか使い心地にだいぶ関係あるけど)、サスティンペダルには、こういうの↓

サスティンペダル1

と、こういうの↓

サスティンペダル2

があります。
おすすめは、ダンパーペダルと形が似ている上の方。
下の方は、ほんとにもうペダルというよりはスイッチ!って感じなんですが、なんか踏んでる感じがしない上に軽いから、ちょっと踏むだけですぐ位置がずれる!

まぁ位置がずれるという意味ではどれも同じなので、結局ずれないように工夫しないといけないわけですが…

この軽くて四角い箱は、本当にすぐにあっちこっちに動きます。
ただ、安いし持ち運びの面では軽くて楽なので、位置さえ固定して踏み心地さえ慣れれば(あとハーフペダル機能はイランという方)、これでもよいかと思います。

僕はスタジオにあるキーボード使おうと思って、おいてあったのがこれだった時、横にガムテ置いといてくれたらいいのに・・・とか思ってしまう(わがまま)

位置固定といえば、上の方の形でも、使い続けてたら何かしとかないといけないことがほとんどです。
さすがに何にもしないと、一曲終わったら10cmくらい前にでちゃいますからね!ぐいぐいと!

個人的にガムテープを貼るのは跡がつきそうで嫌なので、滑り止めシールを裏に張ってたんですが、結局これもべたべたになりました(予想できたはずなのに…)。
べたべたが気にならないひとはガムテや滑り止めシールでもいいけど、気になる人は100円ショップとかで売ってる滑り止め持っていくといいと思います。
あのほら、網目あみあみのやつ…(わかってくれる?あれよあれホラ)

 

あと知っておかないといけないのが、「極性」

「ノーマルオープン」と「ノーマルクローズ」の2種類の極性があって、通常はサスティンペダルを踏んでいる間伸びるというのが、極性が違うと逆になってしまい、踏んでないときに音が伸びるという奇怪現象(というほどでもないけど)が発生します。

結構びびりました最初…。
キーボードの中にはペダルを踏み込んだ状態で機材の電源を入れると極性が切り替わるものあって、たまたま知らずにやってしまったことがありました。
壊れたのかとオモッタ…。

基本的にサスティンペダルは、シンセと同じメーカーを買えば間違いないんですが、純正のもの…ちょっと高いな~と思った時がありました。
いや、スイッチ式のものなら高いって言っても何百円とかの差なんですが…基本的に貧乏前提なもので…
しかも定期的に壊れるんですよサスティンペダル!(2年に一回くらい ←扱いが荒いという説もある)

で今使ってるのがこれ「M-AUDIO エムオーディオ / SP-2」。

 

裏に極性のスイッチがついてるので、どのメーカーでも使用できる!
(そして何百円とかの差でちょっと安かったから…なんかスイマセン)
ハーフペダル対応ではないけど、まぁ僕はこれでもOKです。
ハーフペダル対応が欲しい人は、やっぱり純正のものを買ってくださいね!

 

以上サスティンペダルについてでした。

次は、…ヘッドフォン!

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