バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

イコライザー

イコライザー (Equalizer) とは、音声信号の周波数特性を変更する音響機器である。(by Wikipedia)

…なんですが、音が抜けたりこもったり、低音や高音が聞こえやすくなったりするものだと解釈していれば、とりあえずはOKなんじゃないかと思います。
略してEQって書いてあることが多い。
本格的にミキシングをする場合は専門知識もいるし耳もそれに合わせて鍛える必要があるけど、ここはシンセ内のイコライジングについての話です。

だいたい他の楽器でもそうだけど、High (ハイ)で高音域、Mid (ミドル)で中音域、Low (ロー )で低音域の音量を増減して音色を変化させることができます。

なんかちょっとピアノの抜けが悪いなぁ~と思ったら、Highを上げてみると、高音域がちゃんと聞こえてきたりとか、
低音がベースとかぶってジャマしてるなと思ったらLowを下げてみたりとか

プリセットの音を使っていれば、ほとんど触らなくても最初からいい感じに調整してあるので実はそんなに使わない・・・かもしれない。
でも、バンドで他の楽器と合わせる上では、やっぱり必要になることもあります。

 

どうやって設定するかはシンセによっていろいろだけど、YAMAHA MOTIF XFシリーズを例に挙げると(生産完了品だけどごめん)、
ボイスモードの「EG/EQ」画面で設定することができる。

eq

Frequency (フリケンシー)で、音量を増減する周波数を設定する。
設定値は、

Low: 50.1Hz~2.00kHz
Mid: 139.7Hz~10.1kHz
High: 503.8Hz~14.0kHz

になっていて、その下のGain(ゲイン)で、フリケンシーで設定した周波数付近の音量をどれくらい増減するかを設定。

Gainの値を大きくするとフリケンシーで設定した周波数が増幅(ブースト)され、値を小さくするとカットされる。

ちなみに、YAMAHA MOTIF XFシリーズや、YAMAHA MOXFシリーズは、これとは別にユーティリティモードで「マスターEQ」を設定することができ、
ボイスモードでの、全ボイス共通のマスターイコライザー設定できる。こっちは5バンドの帯域 (LOW、LOWMID、MID、HIGHMID、HIGH)で増減が可能。

なんだかもういろいろできてすごいなぁと思う。耳が追い付かないですわ…。
聴くと確かに違いはわかるんですけどね。

 

キーボードの場合は、こうやってシンセ内部でイコライザーの設定ができるのはもちろん、スタジオなんかでミキサーにつないでると、そのミキサーのイコライザーでも音を変化させることができます。

というより、僕からしたら、「変化させられてしまう」。

だいたいスタジオでは、前に使ってた人のパラメータがそのままになってるので、なにも知らずそのままつないで音を出してみてアレっ

・・みたいなことがよくあります。
なので、スタジオに入ったときは、まずイコライザーのつまみを真ん中に戻しておきましょう!(イコライザーだけじゃなくて、リバーブとかPANとかも全部リセット!)

 

以上、簡単ですがイコライザーについてでした。

次は、アルペジエーターについて~

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