キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。
いきなりですが、僕は初見演奏が苦手です。
初見演奏が得意な人って、誰から見てもすごくピアノできる人!すごい!っていう感じで、本当にうらやましい。
いくら楽譜が読めて指が動いても、初見演奏が苦手だとなんか損した気分になるんですよね…
楽譜見て、明らかに自分の力量内で簡単そうだなと思うやつでも、何回か練習しないとちゃんと弾けない イコール 曲を楽しむために練習しないといけないってことになりますからね!
でもそれが、ぱっとみてぱっと弾けたら、大体の曲が最初から楽しめるわけですよ。
ピアノを習ってなくて、ピアノを始めたいと思う人って、こういうところに憧れて始めたりするんじゃないでしょうか。
違う?
「楽譜読めるんだよね!バンドもやってるの?えーじゃあこれ弾いて!」
って言われても、スイマセン何日かください・・・・って言わなきゃならない時の悲しさ。
・・・・・
そんな僕ですが、過去にヤマハのグレード試験なるものを受けたことがありまして、
その課題に初見演奏が入ってました。
最初何秒か楽譜を見る時間を与えられて、いきなり弾くっていうやつなんですが、
何度も言いますが苦手でしたーーーー。
曲自体の難易度は本当に簡単なんです。
3回くらい間違えてよかったら普通に弾けるようなやつです…
しかしノーミスで弾くのはどんな簡単な曲でも、結構難しいんですよね!
しかし、なぜ初見演奏が苦手なんだと我に返って立ち返り、色々考えてみた結果、
初見演奏ができるようになるポイントを発見しました!!!
いったい、初見演奏ができる人は、何が違うのか。
僕の親戚にピアノの先生のAさんがいまして、(それで生計立ててる方です)
僕が小さいころは、Aさんに自分の好きな楽譜を出してきて「これ弾いて!」とお願いしまくっていました。
そしたらAさん、楽譜をぺらっと見て、テンポを確認し、楽譜を見始めてから5秒くらいで弾き始め、
ほぼノーミスで弾ききるんです。
16分音符が続いて音数が多かろうが、リズムがややこしかろうが、変拍子だろうが、
わざとややこしいものを出してもちゃんと弾けます。
大げさではなく魔法を見てるみたいでした。
尊敬するキーボーディスト(というかピアニスト)のうちの一人です。
そして本題ですが、
その子供のころの記憶をたどるに、Aさんと僕には決定的な違いが2つありました。
Aさんが僕の出した曲を弾く時、当然譜めくりは僕がやるんですが、
Aさんは「2小節前になったらめくって」と言っていました。
なので、僕はいつも2小節前になると、ページをめくっていたのですが、
2小節前って早くないですか?
これです。
初見演奏が得意な人は、楽譜を先先見ているんです。
僕は初見演奏をする時、1小節先すら見ていません。
2音符先くらいしか見てないかもしれない…。
しかも、弾いた後、目線が弾いた音のところで止まってることがあります。
弾いた音が楽譜の音符を合ってるかどうかを無意識のうちに確かめてるんです。
そんなことしてるから、先にどんな音符が待ち受けているかまったく予想もできず、
ちょっと音数が増えたり音が飛んだり、4和音とかがでてきたりするともうアウトーーーー
ってことになるのです。
初見演奏をする場合は、楽譜を先読みする!(できれば2小節くらい)
これがポイントその1です。
そして、Aさんと僕の違い2つ目は、
Aさんは鍵盤をほとんど見ない(ほぼずっと楽譜を見てる)
のです。
つまり、指の感覚と鍵盤の間隔が鍵盤を見なくても完全にインプットされているんです。
僕も、和音をとったり、掌に収まるフレーズくらいなら鍵盤を見なくても弾けますが、
例えば、ベース音がCからAに移動した時、左手の小指がドからラに移動しますよね。
この移動は掌の中では完結せず、手自体を動かさなければいけないので、鍵盤の間隔が頭に入ってないとできません。
僕の場合は、一瞬鍵盤を見るのですが、Aさんはこれしきの移動なら鍵盤は一瞬たりとも見ませんでした。
鍵盤を見てしまうと、そのあと楽譜に目線を戻したときに続きを一瞬探す必要があります。
一瞬のことでも、少しの移動で鍵盤をちらちら見てしまうと、そのたびに譜読みが遅れていくんです。
これに気付いて僕は、「楽譜だけを見ながらやる」という練習をしばらくしたんですが、
ミスタッチの嵐でした。いやもう酷いもんです。
単純な音階の練習すらミスりました。悲しかった。
特に僕の場合は、どんな曲を弾く時でも無意識のうちに左手を見る癖があって、いかに目に頼っていたかを思い知りました…。
というわけで、初見演奏のポイントは、
1、可能な限り楽譜を先読みする
2、鍵盤を見ない練習をする
です!
一応これを頭に置いて練習した結果、上に書いた試験には合格しました。
バンドではあんまり必要ないことかもしれませんが、結構効果あったので、必要になったら思い出してくださいね!
ちなみに、「テンションコード」と「裏コード」の間に「オンコード」の記事を追加しました。
後からすいませんです…。