バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

エフェクト

エフェクトは、効果のこと。
リバーブやコーラスをはじめ、シンセサイザーにはたくさんのエフェクトが用意されていて、同じ音色でもいろんな効果をかけて変化させることができます。

ギターとかだと、足元にちっちゃい箱型の機械を置いてスイッチを踏んで音を変えてるのをよく見る。
あれは、ディストーションならディストーションだけ、コーラスならコーラスだけのちっちゃい機械を並べてるわけだけど、
キーボードはもちろん全部内蔵されています。

ライブではだいたい、

エフェクト込みで全部あらかじめ設定した音色を作る→音色を切り替えて演奏

もしくは、

フットスイッチでエフェクトのオンオフを切り替えて演奏

っていう形になると思います。
僕はコントロールペダルを持っていくのが面倒だったので(究極に荷物減らしたがり)、音色を最初に作る方式でやってました。

 

以下、代表的なエフェクトを紹介していきます。

 

●リバーブ

残響音を残して、空間の拡がりを表現するエフェクト。音に余韻が出て、なんだか広いホールとか、よく響くところで音を鳴らしてるような感じになります。

カラオケでも大体マイクにこれがかかってて、なんかうまく聞こえたりしますね!

かけすぎると響きすぎてもわーんとするので、そこそこきれいに聴こえるくらいに留めておくくらいがベスト!
ライブハウスは意外と響くので。

 

●コーラス

複数の音が同時に鳴っているような効果があるエフェクト。
それぞれの音のピッチや位相を微妙に変えて、音に厚みや拡がり感を持たせます。

とにかく、同じ音色だけど、何個か鳴ってるな~みたいな感じを受ける音になります。
僕の中では、ラグタイムのピアノとかこういう音で鳴ってるイメージなんだけど・・・って「ラグタイム ピアノ」でググッてもそういうのでてこなかった・・・スイマセン わかる人いない?(涙)

エレキギターのコーラスとか聴くと、なんか哀愁を感じるのも僕だけ?

 

●ディレイ

やまびこのように音があとについてくるエフェクト。

曲中で多用すると、やまびこの感覚とテンポがずれて曲のノリが崩れるので、注意が必要。
・・・なので僕はあんまり使ったことないんだけど、
どういう時に使うのが一番いいんだろう・・・。
イントロとかアウトロ、間奏など、歌のないところでいれるのがいいかも?

 

●フランジャー

ジェット機の上昇や下降の時のような響きを作るエフェクト。文字で書くと

しゅぅ~~~~んしゃぁぁぁぁあああああ

…みたいに聞こえる(全然わからん)

キーボードでこれを使う場面ってあんまりないような気がするんだけど・・・でもなんか有名なエフェクトですよね・・・。
カッコイイ音だなあとは思うけど、なかなかくせの目立つある音になるので、曲も選ぶし使いどころに迷うような~

 

●フェイザー

「フェイズ」とは音波の位相のこと。(「位相」っていうのがすでに難しいし・・・)

シュワ~ンシュワ~ンみたいな・・・音が、こもったところと抜けるところを行ったり来たりするような感じ。フランジャーがだいぶ柔らかくなったような。僕はエフェクトの中ではフェイザーが一番好きです!

特にエレピに使うときれいでおしゃれ感(?)がアップ!
そのまま鳴らすと直線的な「鳴ってる」感があるけど、フェイザーをかけると、より柔らかくなって背景になじみやすくなる・・・気がするのでやってみてください!

ちなみにフェイザーの綴りはPhaser。音色名に「Ph」ってついてるのはフェイザーの略だったりする。Fじゃないんですよ~!

 

●ディストーション

音を歪ませるエフェクト。
ロックやパンクのエレキギターでよく使われるのでお馴染みですね!あのぶいぶい鳴ってるやつです!

キーボードでディストーションを使う時ってどんな時かなぁ…と考えると、

やっぱりギターソロとかかなあ・・・
オルガンにディストーションかけてみても、なかなかヘビー。

とにかくうるさく歪ませたい時はコレって感じ。

 

●コンプレッサー

略して「コンプ」と呼ばれたりも。

大きな音を圧縮したり小さな音を持ち上げたりして、音量の幅を縮めてくれるエフェクト。

大きい音と小さい音の差が大きすぎて、聴きづらい!と思ったときに。僕はあんまり使ったことないです…。
たまに気持ち程度につかってみたりするけど・・・使いこなしてない。

 

●ワウ

フィルターの周波数特性を変化させて、ホニャホニャ・・・みたいな独特の音を作り出すエフェクト。
周波数が自動で変化するのがオートワウ、楽器を弾いた音量によって変化するのがタッチワウ、エクスプレッションペダルなど足元でコントロールするのがペダルワウ(ワウペダル)

オルガンとかクラビにかけるとなんともカッコイイ!

オートワウは自分で操作しなくていいから簡単で楽なんだけど、
弾き始めの音符にホニャの「ホ」の部分に来てほしいのに「ニャ」の部分がきたりして
なんだかちょっと違和感がある場合も…。まぁ気にしなければいいんだけど…

ワウペダルを使う場合は、あまり重いペダルを使うと、足が疲れる。(僕だけかもしれないけど)

 
 

他にもシンセにはたくさんのエフェクトが用意されていて、たとえばドーーーーっていう音をド、ド、ド、ド、・・・っていう風にしてしまう「スライサー」とか

わざと音質を劣化させて、レトロな雰囲気を出す「Lo-Fi(ローファイ)」とか、

同じエフェクトでもどの音色にかけるかによってもだいぶ楽しめるので、ぜひとも活用していこう!

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