バンドのキーボードを始める人に贈る手順書

キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。

概要

キーボードをやるなら、最低限の音楽理論は知っておきたいところ。

鍵盤が音の高さ順に並んでるキーボードは、他の楽器に比べて理解しやすくなってます。

子供が習い事で音楽をやるなら、最初はとりあえずピアノ・・・みたいな慣習(?)があるのも、そのためなんじゃないかと思ったりして(ちっちゃいころからやってると音感がつくっていう理由もあるけど)

 

じゃあ実際に何を勉強すればいいのか?

とりあえず他の楽器のプレイヤーとコミュニケーションがとれないと意味がないので、キーコードは知っておかないといけない!

その次に、幅を広げるためにスケールのお勉強も必要です。

っていっても、そんなにたくさんのことを最初からやる必要もなくて、コードとかは鍵盤見てちょっと考えればわかるようになってるので、難しく考えなくてもいいです。

音の、ド、レ、ミ、・・・など音名がぱっと「見える」っていうのは、キーボードの強みですよね・・・
って言ったら、ギターとかベースだって見えるじゃないかと思うかもしれないけど、ギターやベースは手の形と弦を押さえる位置で覚えている人が結構いるんじゃないでしょうか?

これを音名で覚えるだけで、コードもスケールもすごく頭に入ってきやすくなります。

 

ピアノを練習するときに、「ソルフェージュ」を取り入れることがあります。

ソルフェージュは「音楽の基礎学力」のことで、楽譜を読む力や、音を聴いて何の音かを当てる力などのこと。

速弾きやリズム感などのテクニック面を練習するだけでは補えない大事な能力なのです。

僕はソルフェージュのレッスンとして、「歌うこと」をしてました。これが、今考えれば大事なことだったと思います。
歌うっていっても、カラオケみたいに曲の歌詞を普通に歌うんじゃなくて、簡単な楽譜(和音なし)をぱっとみて、音名で歌うという練習なんだけど、

これをやると、音の高さ=音名 が頭にインプットされる。←これが重要!!!

また、歌うことで、ドとソの間にどれだけ高さの違いがあるかを認識できたり、もちろん楽譜を読む練習にもなります。

ちゃーんって鳴った音が「ちゃーん」じゃなくて「ドミソ~」と聞こえるようになれば、キーもコードもフレーズも、すごく理解しやすい!

ドミソで歌うなんて、変なの~って思わずにぜひトライしてほしいです。はい。

 

僕は、新曲を作るときやアレンジを考える時など、常にコードと構成音は頭に置いてます。

構成音の話をするだけで「そういうのよりもフィーリングでやった方が良くない?堅い話ナシナシ」という(キーボード以外の)人がたまにいますが、

そういうわけにもいきません。

例えばギターと微妙に合わなかったコードを合わせようとして、何弾いてる?って構成音を教えてもらって
「あ、Em7ですね。僕はCM7弾いてるけど、一応ベースがCだからCM9に変えたらOK?」と言ったときに、

「え?」ってなったりすることがあります。

で、それを一生懸命説明すると、一生懸命さを変にとられたのか「怒ってる?」って言われたことがあったけど、

怒ってません。

なぜなら、そのあたりを最初に頭で考えてから弾かないと弾きにくい楽器なのです。キーボードは。

と僕は言いたい…。

他のメンバーが理論的なことを知らなければ、コードの構成音なんてコミュニケーションツールにもならないけれど、

そんなことナシにしてもキーボードである以上は、弾く上でそれが重要な「手掛かり」になってくるのです。

手の形だけで弾けるものでもないし、音色によっても弾き方が変わるし、
音数の多さやリズム、音色など、一曲の中で覚えることも多い。
弾く鍵盤の位置だけを覚えて弾くなんてほとんど無理です(いやできる人もいるかもだけど)。

そこで手掛かりになるのがコードと音名。

面倒だから避けるというものではなく、知ってた方が圧倒的に弾きやすく曲も覚えやすいものなのです。

まぁ上の例ではCM9にしたところで合うかどうかは別として、バンドの中では特に和音に気を使うキーボードという楽器なので、多少理屈っぽくなってしまってもしょうがないのです。
(キーボード始める人向けじゃなくて他プレイヤー向けの内容になってしまった)

 

そんなことを一応書いたうえで、次からはキーやコードについて、ちょっと細かめに触れていきます!

 

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