キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。
鍵盤楽器っていうのは、ちょっと指がずれただけでミスタッチになってしまいますよね。
その上、ピアノみたいな綺麗な音色とかだとミスが目立ってしまって、あーって動揺したが最後ミスがミスを呼ぶ…みたいな……
そんな経験ありませんでしょうか。
僕はめっちゃあります!!!
特にボーカルと2人でやるときとかですね…
ミスったら一発で「あっ」て思われんじゃないかって、震えますもう。
もっとやばいのは子供の頃の発表会とかでしたね。ピアノの。
ホールでグランドピアノをたった1人で弾くあの時間、口から心臓が出そうです。ちょっと出てるかも。
さらにもっとひどいのは試験の時でした。
ミスがないかどうかを聞かれてるよーなもんですからね…
ペダルを踏む足がガクガクしましたよ。「はよおわれ」としか思いませんでした。
…が、
バンドはそんなんに比べたら緊張度全然マシですよね!
人数がいますから。音もみんなの音があるし。
まぁミスが目立たないからといってミスってもいいっていうわけじゃないですが、
いや、でもこれを読んでる人は、ミスってはいけないと思ってる上でミスを減らす工夫を考えてる人だと思うので、
まぁいいやんちょっと間違えるくらいっていうぐらいがいいかなと
(常にミスゼロなんてムリムリ~←これ書くとこの記事の意味ない)
僕は、バンドの演奏ではミスることも当然よくあったんですが(それはもう堂々と)
ミスるということを真面目に考えると、あんまりミスらなかった時との違いがちょっと見えてきたのです。
ミスる原因としては、大きく二つ。
練習不足と緊張です。
このうち練習不足の場合は、解決策は練習するしかない!
止まらず弾けるようになること、譜面を見ずに弾けるようになること、練習ではほぼノーミスでひけるようになること
ここまでやれば「練習オッケー」だと思います。
本番に練習以上の力が出ることなんてあんまりないし。
出る人は天才型なんでしょうねぇ…いいなぁ
ちなみに上のはただ単にその曲を覚えたかどうか、っていうことになるけど、
そうでなくてテクニック面で実力が追いついてなかったら本番ではマグレでもできないです。
オクターブのトレモロとか、しばらくやらないと筋肉が固まってたりして、練習不足だと顕著に出ますよね。(出ま…すよね?ぼくだけか?)
やっぱり基礎練は要りますよねぇ…必要を感じないとやらないですけどね僕は…スミマセン
そしてどれだけ練習してても本番でミスってしまう!
という人は大抵が緊張が原因です。
お客さんを前にして緊張
椅子の高さがいつもと違って動揺
照明が暗く鍵盤の位置が見えにくくて動揺
自分の音が聞こえなくて動揺
…緊張じゃなくて動揺になってますねスミマセン。
でもまぁ一緒ですよね…心が焦ってミスるという点では。うん。
心が焦るのは、ヤバイぞミスるんじゃねーかっていう不安がそうさせています。
もともとミスってもいいスタジオとかだと環境がいつもと違ってても焦ることはないんですが、
本番だとどうしてもミスっちゃいけないと頭の中で思ってしまうんですよね。
ミスを恐れて緊張して、焦って結果ミスってしまうのです。
「ミスってもいいから楽しんで弾こう!」とはいってもですよ
それは普段からミスを恐れない人が言うセリフだよ!そんなんできたらめっちゃカッコいいわ!
…って僕はちっちゃい頃に思ってました←気、弱…
実際、「ミスってもいい」と考えるより、
「ミスるわけない」と考える方が効果があります。
本当は堂々とミスっていいわけじゃないですからね…(僕は堂々とやらかしますがハイ)
で、「ミスってもいい」と思い込むのは早々に諦め、緊張しない時の気の持ちようを分析してみたところ
曲のリズムにノッてる時はミスらない
ことがわかりました。
いや、実際にはミスが減る程度かもしれませんが少なくとも緊張で手が震えてミスるとかではなくなります。
曲のテンポに乗るイコール、音を弾くことよりもリズムに集中するということです。
音を弾くということに集中してしまうと、その分ハズすのが怖くなってしまうんですよね。
楽器とは不思議なもので、間違えないように~っと意識しながら弾くと、余計に間違えやすくなるのです。
なんというか、頭で弾くというよりは指が覚えているので、
本来はそこに思考を割く必要はないんですよね。(アドリブとかは別ですよ!アレは半分は頭で弾いてます)
音を弾くことに思考を割くと、ミスタッチがすごく気になって、失敗した感が自分の中に残ります。
しかし!音を弾くことではなくリズムに意識を集中して弾いた場合
今までの練習のおかげで手が動き方を覚えていて、勝手にその通りに弾こうとします。
かつ、リズムを意識することで、自分の音と同じくらい他の楽器の音を聴こうとするようになります!
ドラムやベースはもちろん、ギターやボーカルの音が全体的に自分の中に入ってきて、
「曲の一部であるキーボードの音」を客観的に捉えられるようになるのです!
お客さんはキーボードだけを聴いてるのではなく、曲全体を聴いてます。
ならば、自分もキーボードの音ばかりに囚われず、曲そのものが生み出すリズムを大事にするほうが、曲の仕上がりもいいし、ミスタッチも気になりません。
というか、変に意識しない分、ミスタッチは減ります。
それでもミスった箇所についても、自分の中では「ミスじゃなくなる」。
ミスっても、リズムに乗ってれば頭の中では「次、次」なので、間違ったところで立ち止まることはないし、
正直覚えてないことが結構あるのです。
録音聞き直して、そういえばここミスった気がする…
って思い出すことはあるけど!
でも、緊張した演奏は本当に聞いてて伝わるものがあり、ミスったら聴いてる方もハラハラするのに対し、
ノリに乗ってた演奏はミスっても聴き手にミスとして伝わりにくい。
結局は言い方を変えれば、「楽しんで弾く」っていうことになるんですが、
楽しんで弾くというのがどういうことか…というと、こういうことだと僕は思うのです!
ちなみに、リズムに乗ると、大抵体が動きます。
首を振ったり、横に揺れたり。
コレっていきなりやると手がぶれて意外と弾きにくくなったりするので、
普段からリズムに体を載せる練習をしといたほうがいいです。
僕は昔から、ピアノを人前で弾くときに「楽しんで」って言われても「無理に決まってるだろ!」と全然楽しめなかったんですが(マインドコントロール下手)
バンドは演奏者も楽しんでやってることが前提みたいなとこがあって、
「楽しんで弾く」ってみんなが言うのがどういうことかを考えるきっかけになりました。
クラシックピアノから入ったキーボーディストは、自分はリズム感がない…と思っている人もいるかもしれません。
ゆえにリズムよりもメロディに注意が行きがちですが、
ピアノをずっとやっていた人は、いろんな曲の中で様々なリズムをたった1人で弾いているはずです。
リズム感がないのではなく、リズムに「乗ってない」だけです。
そういう人は意識を変えるだけで、バンドのキーボードはだいぶ変わる!はず!です!
ということで、気づけばめちゃくちゃ長くなりましたが
ミスについてのあれこれでした。