キーボードを担当していて感じたことや、戸惑ったことなども素直に書いた、初心者のためのちょっとしたアドバイスのサイト。
暇つぶしの読み物としてもどうぞ。通勤通学のなどの空いた時間にでも。
耳コピというのは、既存曲のコードやフレーズを聴き取ること。
簡単に五線譜にコードや音符を書いていく作業です。
そして自分だけの譜面が出来上がるわけですね。(自分にしかわからない譜面ともいう)
できればギターやベースとコードを共有したいので、バンドスコアがあったりネットでダウンロードできたらそれをみんなで使えて便利なんですが…
コードがどこにもない曲は世の中にいっぱいあります。
そんなときは耳コピが必要!
ギターも同じですが、キーボードは結構細かいところまで聴き取らないといけません。
テンションコードも無視できないです。
なので、バンドによっては、コード起こしはキーボードの仕事!って決めてるところもありました。
僕の場合はだいたい曲と合わせる日が先に決まってて、耳コピは各自でということが多いです。
ギターがパワーコードでずーっと弾いてるだけみたいな曲は楽ですが、
ちょっとジャズ要素が入ってたり、最近のアニソン(よくできてる…)だったりするともう難しいコードがいっぱい!
正直、ややこしい曲がきたら「とりあえずあわせてみよ~しっくりこなかったら曲変えよう」レベルだったら、耳コピ作業やりたくないです(スイマセン)。
だってキーボードはコード聴き取るだけじゃ終わりませんからね…
自動で聴き取ってくれるアプリとか使っても、コードがスムーズに動くように手の配置は考えないといけないし、
まずどの音色を弾くかというところから考えないといけないし、
音色が色々あったら、スプリットやレイヤーで加工しないといけないし、
保存に容量使わないといけないし、切り替えのタイミングも覚えないといけないし
大変だ・・・・・・・・・
・・・・まあ、こういうことも楽しんでできる人ならキーボード向いてます!
というところで、
では実際どういう風にやっていくか?
自分のやり方を書いていきます!
1、コードを聴き取る
まずここからです。
とにかく曲を聴いて、コードをコード譜におこします。
ちなみに耳コピに限りませんが、コード譜は1枚に収めると見やすいです。
ばらばらになることもないし、整理しやすいです!
そのためには繰り返しの部分はなるべく書かないようにして、
イントロ Aメロ Bメロ サビ 間奏 アウトロしか書かないようにすること。
たまに1番と2番で一部コード違ったりする曲ありますけどね・・・・その時はカッコで上に書いたりしてます。
(こういうことするから自分しかわからないコード譜になるんだけど)
そして曲の構成はできるだけ覚えるか、簡単にどっかに書きます。
ソロとか出てきて音符書く必要が出てきたら、あきらめて2枚にします。
あ、裏表でやってしまうとのちのち見にくくなるので、1枚に収まらなかったら2枚にした方がいいです。
あと、1段は4小節にすること!
適当に小節線ひっぱってやってしまうと、スタジオで「○小節目の~」と言いたい時にわかりにくいです。
弾いてる間もわかりにくい。
コード譜の書き方はこれくらいにして・・・・・
聴き取りですが、
最近は便利なものがたくさんありまして、スマートフォンを持ってる人は、聴き取りアプリが便利!
「耳コピ アプリ」で検索すると、何個かヒットすると思います。
・・・で、これらのアプリ、簡単な曲だと修正の必要がないんですが、
テンションコードが入ってたり曲が複雑になると、微妙に違うなあっていうコードを出してきます。
何個か試してみましたが、アプリに頼りたいと思うほどのレベルの曲は、なかなか完全にコレだ!とはいかなかったです。
それでもほとんどの部分はいけるし、キーが外れることはまずないので、一からやるよりは全然楽!
とりあえずこれで仮コード作っておいて、細かいところの修正は、自分で弾きながら音を探ります。
構成音がわかってもコードがわからない…という人は、コード譜にそのまま音符を書きましょう!
2、フレーズを聴き取る
曲の中で、あっここキーボードで何か弾いてるぞ!というところは、フレーズを音符で書き込みます。
その時に、あれば便利なアプリを紹介します。
アールテクニカの耳コピ(聴き取り)の定番アプリです。
ピッチを変えずにスロー再生でき、そこばっかりループとかもできるので、非常に便利!
それまでは、数秒巻き戻すにしてもスマホの操作がやりにくくて巻き戻しすぎたりなんかもう大変だったけど、
これがあればそんな手間は一切ありません。
練習の時も、スロー再生で曲に合わせてできたりする。あぁもう便利。
3、弾く音を決める
これもっと早い段階でやっとけばいいんですが…
僕は最初に曲を聴いたときにぼんやりとイメージします。
ポップスなんかは本当にいろんな音が使われているので、弾ける範囲で音を絞ります。
この作業は本当に個人の好みになると思います。
あんまり弾くパートが多いと切り捨てられる音も出てくるんですが、まあしょうがないです…手は2本なんで。
4、スプリット、レイヤーを駆使して作りこむ
弾く音を決めたら、音を作ります!
ストリングス1つとっても、なんかオクターブで鳴ってるなあ…とか、
エレピのフェイザーのかかり具合をもうちょっと強くとか
2種類の音が途切れなく鳴ってたらスプリットで鍵盤に割り当てて切り替え作業をなくしたりとか
同時に、音色を切り替えできるように音をシンセに登録します。
1種類しかなくて加工の必要もなかったら登録する必要はないですが、複数あるとシンセのボタンに配置する必要があるので!(やりかたは機種によるけど)
5、練習する
ここまで来たら面倒な(面倒と言うな…)作業は終わりです!
さっきのmimiCopyアプリを使って、原曲を流しながら練習します。
フレーズやソロや切り替えが多いと、最初はなかなか原曲の速さでできなかったりするので、ゆっくり再生できるのはホントに便利です。
以上、耳コピについてでした!
耳コピは音作りに関してもいろいろ勉強になるので、機会があれば積極的にやっていったらいいと思います。
次は、初見演奏について書こうかなぁと思ってます。